観葉植物の育て方

フィカス(ゴムの木)の育て方やおすすめの15種類|花言葉 風水について

フィカスの種類は、800種類くらいあるといわれています。
インテリアグリーンの定番的な観葉植物として、
ゴムの木やウンベラータが人気があり日本でよく知られる品種になります
丈夫で育てやすいところが魅力であるだけではなく、花言葉も風水的にもまさにインテリアグリーンとしてぴったりの観葉植物です。
この記事ではフィカスの育て方と魅力について、たっぷりとご紹介します。
魅力いっぱいのフィカスをぜひ育ててみてください。

フィカスについての詳細

フィカスはクワ科フィカス属に分類され、高木・低木・つる性など様々な形態があります。
高木のものは原産地では樹高10m以上に達するものもありますが、日本の気候で鉢植えで育てる
と、樹高1~2mくらいの比較的コンパクトなインテリアグリーンとして楽しむことができます。

学名

Ficus

科名

クワ科

属名

フィカス属(日本ではイチジク属とも呼ばれています)

原産地

品種によって異なります。
東南~南アジア、インド、熱帯アフリカ、オーストラリアなど。

育つ環境

置き場所

フランスゴムやウンベラータなど、木本のものは鉢植えにして室内で育てます。
冬の寒さに耐えられないので、屋外に地植えにしないほうが良いでしょう。
プミラなどつる性のものは、室内でも屋外でも育てられますよ。

室内で育てる

窓際など日が当たる場所に置きましょう。
フィカスを置いた場所が暗い部屋なら、3~4日に1度は日当たりの良い場所に移動させ、
十分に日光に当ててください。
エアコンの風で空気が乾燥して、フィカスの葉が丸まってしまうことがあります。
エアコンの風が直接当たらないようにしましょう。
フィカスの樹液には毒性があります。
小さいお子さんがいる家庭、犬や猫などペットを飼っている家庭は、誤って食べないように
手が届かない場所や、別の部屋に置いたほうが良いでしょう。

室外で育てる

日当たりと風通しの良い場所で育てます。
耐陰性はありますが、日光が当たったほうが生育が良くなり葉色も鮮やかになります。
また風通しが良いと、株が蒸れにくくなります。
ある程度耐寒性もありますので、株が大きく成長していれば、冬に軽い霜に当たっても耐えられ
ます。
株が小さいうちは寒冷紗などで、霜よけをしてあげたほうが良いでしょう。

育て方

明るさ

1年を通して明るい場所で育てましょう。
室内の場合は、レースのカーテン越しの光がちょうど良いくらいです。
夏は葉が焼けてしまうため、直射日光の当たらない明るい日陰で管理しましょう。

温度

20~30℃が生育の適温です。
夏は35℃以上にならない場所に置きましょう。暑すぎると弱ってしまいます。
冬は5℃以上を保つようにします。

水やり

水やりの頻度は、土に指を入れて乾いていたら水やりをします。
季節や置く場所によって水やり頻度は変わりますので、土の乾き具合を参考にしてください。
水の量は、鉢底から水が流れ出すくらいたっぷりと与えます。
受け皿を使っている場合、溜まった水はその都度捨てましょう。
水が溜まったままにしておくと、根腐れの原因になります。

肥料

肥料を与えると良く成長し、葉色が良くなりツヤが出ます。
生育期の4~6月、9月に与えます。
葉に効く窒素が多く含まれている、観葉植物専用の化成肥料を選びましょう。
追肥として2か月に1回、固形の肥料を株の周りに半分埋めるように置く方法が簡単です。
土に半分埋め込むことで、肥料成分が土に溶け出しやすくなります。
7~8月は暑さで弱っているので、肥料は与えないようにしましょう。
11~2月も休眠期に入りますので、肥料は与えません。

季節ごとの管理と注意点

春・夏

春・夏は生育期になります。
グングン成長しますので、肥料を欠かさず与えるようにしましょう。
ただし真夏は暑さで弱るので、与えないようにしてください。
日差しがどんどん強くなります。日の当たる場所に置いておくと葉が焼けてしまいますので、
明るい日陰やレースのカーテンをひいた明るい室内に置きます。
土も乾きやすくなりますので、土の表面が乾いていたら鉢底から流れ出すくらいたっぷりと与え
ます。
夏は1日1回の水やりでは足りないことがあります。
1日2回、朝と夕方の涼しい時間に水やりをしましょう。
真夏や乾燥する季節は、葉っぱに霧吹きで水をかける「葉水」をおこないます。
空中湿度を保ち、害虫を防ぐ効果がありますよ。

秋・冬

秋に入って日差しが弱まってきたら、よく日光に当てるようにします。
冬に向かって気温が低くなり、休眠期に入っていきます。
土が乾きにくくなりますから、表土が乾いたことを確認してから水やりをしましょう。
土が乾く前に水やりをしてばかりいると、根腐れを起こし枯れてしまうことがあります。
冬は室内に取り込み、できる限り明るい場所に置きましょう。
朝晩は冷えますので、窓際に置いたままにしないよう注意してください。
日の出ている日中は窓際に置いて、朝晩は部屋の真ん中の暖かい場所に移動しておきましょう。
冬は休眠していますので、水やり頻度をさらに少なくします。
土の表面が乾いてから、2~3日後に水やりするくらいがちょうど良いでしょう。

フィカスの種類について

フィカスにはいろいろな品種がありますが、その中でも人気の品種を15種紹介します。

フランスゴム

深いグリーンの、小ぶりな丸い葉が特徴のフィカスです。
正式名は「フィカス・ルビギノサ」と言います。
フランスの植物学者が発見したことで、「フランスゴム」と名付けられました。
丈夫で初心者でも育てやすく、リビングや書斎のシンボルツリーとしてオススメです。

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アポロ

ゴムの木の仲間で、ゴツゴツとした幹とうねりのある濃いグリーンの葉が特徴です。
正式名は「フィカス・エラスティカ・アポロ」と言います。
ゴムの木の中では成長が遅いほうですが、最終的には2m近くまで成長します。
耐陰性が高く、濃いグリーンが落ち着いた雰囲気を醸し出すので寝室などに置くと良いでしょう。

アムステルダムキング

ゴムの木の仲間で、細長く垂れさがる葉が特徴のフィカスです。
耐陰性が高く、育てやすい品種です。
他のフィカスよりも暖かい場所を好むので、冬は10℃以上を保てる場所に置いてあげましょう。
細長い葉は風水的に邪気を払ってくれるので、温度が保てれば玄関に置くこともオススメです。

リラータバンビーノ

細い幹に、カシワに似た大きな葉が特徴です。
成長が遅くあまり大きくならないので、コンパクトなインテリアグリーンとして人気があります。
生命力が強く、初心者が育てるのに適した品種です。

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プミラ

つる性で、気根を出して木や岩によじ登っていくタイプのフィカスです。
葉が緑一色の品種から、白い斑入りの品種まで様々です。
単体でインドアグリーンとして楽しんだり、地植えにしてグランドカバーや壁面緑化として利用
することができます。
他の草花と一緒に寄せ植えにしてもカワイイですよ。

ウンベラータ

インテリアグリーンとして定番的な人気のある植物です
丸みのある葉がかわいく、インテリアをおしゃれに演出してくれます。

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丸みのある葉に、ミントグリーンと黄色の斑の柄がきれいで、インテリアグリーンとして人気高い観賞植物です

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フィカス ベンガレンシス

アルテシマと葉型がほぼ同じですが、葉の色が緑の色が強めでこちらもアルテシマ同様人気が高いです

フィカス バーガンディ

赤色の新芽と黒い葉が特徴的で、室内に置くとコントラストのはっきりとした黒が引き締まった雰囲気でカッコいいです

フィカス ベンジャミン

小さな葉が艶があって綺麗です。わりと耐陰性があるので、インテリアグリーンとして育てやすいです

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フィカス ティネケ

葉の淵に白い斑が入るカラフルなゴムの木でゴムの木の中でも育てやすいです

フィカス ルビー

ティネケの葉の淵部分が、白いのがピンク色になって全体的にカラフルさが強調される感じで綺麗です

フィカス ガジュマル

日本でも、沖縄など暖かい地域では自制をしていてなじみのある植物で、沖縄では「キジムナー」という妖精が住んでいて、仲良くなると幸運がやってくるといわれています

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フィカス エラスティカジン

斑が細かくつく散り斑が入っていて繊細で美しい葉が特徴的です

フィカスレリジオーサ(インドボダイジュ)

この木の下でお釈迦様が悟りを開いたという言い伝えもあり縁起のいい植物です。ハートの葉型で光沢があって柔らかい雰囲気のある樹木です

植替え方法

鉢の中に根が回りすぎると、酸欠になり生育が悪くなります。
2~3年に1回は植替えをしましょう。
植替え適期は4~6月です。特に生育が始まる4月がオススメです。
暑さで弱る7~8月は避けましょう。冬も休眠期なので避けてください。
植替えは次のようにおこないます。
・2~3号大きい鉢に、鉢底が見えなくなるまで鉢底石を敷きます。
・観葉植物用の土を鉢底石の上に、厚めに敷き平らにならします。
・フィカスを元の鉢から取り出して、根を崩さないように新しい鉢の中に入れます。
・株の周りに隙間がないように土を入れ、表面をならします。
・鉢底から流れ出すくらい、たっぷりと水やりします。
・2~3日は明るい日陰で管理しましょう。

枯れる主な原因と対策

フィカスが枯れてしまう原因は様々ですが、主に水やりの仕方が原因で起こることが多いです。

水のやりすぎ

土がまだ湿っているのに水を頻繁に与えていると、根が腐ってしまい栄養を吸収できなくなって
枯れてしまいます。
対策は、土の乾湿にメリハリをつけることです。
水やりのタイミングは、土の表面が乾いたらおこなうこと。
土の表面が乾いていなければ、鉢の中も乾いていないので水は必要ありません。
そして水やりをするときは、鉢底から流れ出すくらいたっぷりと与えることが大切です。

水切れ

フィカスは乾燥を好むので水やり頻度を少なくして育てますが、逆に少なすぎて枯れてしまうこ
とがあります。
・葉がカラカラに乾いて落ちてしまった。
・枝に葉がついているがパリパリになっている。
このような状態になっていたら、水切れを起こしています。
枝を切ってみて、中が緑色をしていたらまだ生きていますので、水やりをしっかりおこなえば
新芽が出て復活する可能性があります。
中が枯れ木の色をしていて枝がポキっと折れてしまったら、残念ながら枯れてしまっています。
そうならないように、土の表面が乾いたら鉢底から流れ出すくらいたっぷりと、水を与えること
を心掛けてください。

害虫対策

フィカスは害虫がつきにくいですが、カイガラムシやハダニが発生する場合があります。
風通しが悪かったり、空気が乾燥したりすると発生しやすくなります。
予防策としてはこのような方法があります。
・風通しの良いところで育てる。
・空気中の湿度を保つために、定期的に葉の表裏に霧吹きで葉水を与える。
害虫が発生してしまったら次のような対処をしましょう。
・薬剤をスプレーする。
・歯ブラシなどを使ってやさしくこすり落とす。

増やし方

フィカスは『挿し木』で増やすことができます。
5~6月に以下の方法でおこないます。
・10cm長さにカットした枝の、切り口から出ている樹液を洗い流します。
・土に挿す方の口を斜めにカットし、半日ほど水につけて水分を吸わせます。
・葉から水分が逃げないよう、枝の上半分の葉を数枚残してあとは全て取り除きます。
・残した葉も横半分くらいの大きさにカットしましょう。
・水で湿らせた挿し木用の土をポリポットに入れ、枝を挿します。
・発根するまでは涼しい日陰に置き、水やりを欠かさないようにします。
・本葉が2枚以上に成長したら、新しい鉢に植え替えて親株と同じように育てていきます。

花言葉について

フィカスの花言葉は「永遠の幸せ」です。
相手が幸せであるようにと願うメッセージが込められていますので、ギフトとして贈ると喜ばれ
るでしょう。
フィカスは育てやすく、インテリアグリーンとしてぴったりの観葉植物です。
引っ越し祝いや結婚祝いに、お相手の方の幸せを願って贈ってみてはいかがでしょうか。

風水について

フィカスの丸みを帯びた葉は風水的に、
・人間関係の調和
・リラックス
をもたらしてくれます。
家族が集まるリビングや、安らぎの場である寝室にフィカスを置くと良いでしょう。
場のエネルギーを整えてくれ、居心地良く過ごせる空間になります。

まとめ

フィカスは丈夫で特別な手入れも必要としない、育てやすい植物です。
管理しやすいだけではなく、風水的にも良い影響をもたらすので、インテリアグリーンとして
ぜひリビングや寝室に置いてみてください。
フィカスのたくさんの品種の中から、自分のお気に入りの1鉢を見つけてみましょう。
身近に植物のある、ステキな暮らしを楽しんでくださいね。