観葉植物の育て方

アロカシアの育て方 水やりや置き場所について|花言葉や風水について

アロカシアは主に東南アジア原産の植物で、エキゾチックは葉姿から人気があります。
耐陰性があるので、室内で育てやすく、インテリアプランツとしてぴったりです。
アロカシアの仲間の中ではクワズイモは有名ですが、それ以外にもさまざまな種類があり、コレクション性もあります。
今回はそんなアロカシアの育て方やおすすめの種類についてご紹介します。

アロカシアについての詳細

学名:Alocasia
科名:サトイモ科
属名:クワズイモ属
原産地:熱帯アジア(日本~スリランカ)

育つ環境

アロカシアの自生地は熱帯地方の森林の中です。自生地を考えてみると、アロカシアが育つ環境もイメージしやすいのではないでしょうか。
日本で育てる場合、どんな環境で育てたらよいのかご紹介します。

置き場所

アロカシアは柔らかい光があたる場所で育てるのが適しています。
アロカシアは、原産地では森林の中に自生しています。そのため耐陰性はありますが、反対に直射日光は苦手なので注意してください。

室内で育てる

室内で育てる場合は、日当たりのよい部屋の窓際が適しています。直射日光ではなく、レース越しの柔らかい光を当てましょう。
耐陰性があるので、日当たりが悪い場所でも育ちますが、徒長しやすいです。十分に光が当たらない場合は、室内用LEDを照射するのも効果的です。またエアコンなど冷暖房の風が直接当たらないように注意してください。

室外で育てる

室外で育てる場合は、直射日光を避けた明るい日陰に置きましょう。軒下や、背の高い植物の影などが適しています。
耐寒性は弱いので、気温が10℃を下回る頃には室内に移動してください。暖かい日の昼間だけ室外に出すのもよいでしょう。

育て方

アロカシアは観葉植物の中でも比較的育てやすいです。基本的なことを守り、植物自身の状態を見て育てれば、グングンと成長してくれるはずです。アロカシアの育て方のコツをご紹介します。

明るさ

耐陰性は強い反面、直射日光は嫌います。そのため明るい日陰や、カーテン越しの柔らかい光が適しています。
耐陰性はあるので、日当たりの悪い場所でも育ちますが、長期間育てるのはおすすめできません。置き場所をローテーションしたり、植物用LEDなどを活用したりしましょう。

温度

熱帯、亜熱帯地方に自生しているので、暖かい環境を好みます。
種類にもよりますが、外気温が10℃を下回った頃を目安に室内で育てるようにしましょう。

水やり

湿潤な環境を好むので、土の表面が乾いた頃に水やりをしましょう。また同時に霧吹きで葉水を与えるのも効果的です。
冬場は土の表面が乾いて数日後を目安に水やりをします。空気が乾燥しているので、葉水をこまめに与えてください。

肥料

生育期初期である4~5月頃に、粒状の緩効性肥料を与えましょう。商品によって異なりますが、株元に転がすか、軽く土に埋め込みます。
また月に1回程度、液体肥料を与えるのも効果的です。
いずれにしても、肥料を与えすぎると徒長の原因となるので、必ず使用量を守ってください。

季節ごとの管理と注意点

熱帯地方に自生するアロカシア。日本で育てる場合は環境が違うので、季節ごとに注意点もあります。気を付けた方がよい点をご紹介していきます。

春・夏

春から夏にかけては生育期になります。暖かくなって来たら徐々に水やりを増やし、屋外に移動しても大丈夫です。ただし、春先は急に寒くなる日もあるので注意してください。
真夏は直射日光に気をつけましょう。暑い時期は生育が旺盛で、水もたくさん吸収しますので、水切れに注意してください。

秋・冬

寒さに弱いアロカシアは、気温が下がり始めたら暖かい場所へと移動して寒さ対策をしましょう。この時期は季節的な乾燥に加えて、暖房の使用により乾燥しやすいです。こまめに葉水を与えたり、加湿器を使用したりして湿度を高めると効果的です。
また、真冬の窓際は思った以上に室温が下がります。夜間はできれば部屋の中央部に移動するか、段ボールやビニールを被せて防寒対策をしましょう。

アロカシアの種類について

アロカシアは改良品種も含めると70種類以上あるとされています。今回はそんな中からおすすめの5種類をご紹介します。

アロカシア・メロ

硬質な葉に、金属のような表面、独特な葉脈模様で、ほかのアロカシアとは少し違った雰囲気が漂います。草丈は30cmほどと小型で、「Jewelry melo」の愛称でも呼ばれます。
乱獲によって自生地では存在しないと言われ、人工的に増やした個体が流通しているだけの、珍しい種類です。

アロカシア・ロンギロバ

エメラルドグリーンの矢じり状の葉に、灰色の葉脈がはいる美しい種類です。草丈は50cmほどになり、大きな株は葉も大きく存在感があります。1株飾るだけでお部屋のシンボルにもなります。

アロカシア・ドラゴンスケール

深い緑と淡い緑のグラデーションが美しく、名前の通り爬虫類の体のような葉が特徴です。葉の裏側も白みがかった緑に、赤色の葉脈が走り、葉の表裏両面を楽しめます。他のアロカシアと比べて成長がゆっくりですが、その分同じ鉢で長く育てられます。

アロカシア・ブランシフォリア

葉に深い切れ込みが入るのが特徴のアロカシアです。一見、アロカシアの仲間には見えず、シダ植物のような印象も受けます。人とは少し違ったアロカシアを育ててみたい人におすすめです。

アロカシア・バンビーノ

バンビーノは人気種「アマゾニカ」を小型に改良した品種です。アマゾニカの美しさはそのままに、サイズは小さいので、スペースがあまりとれない方におすすめです。やや耐寒性に劣るので、冬越しは注意してください。

植え替え方法

植え替えは生育期初期の4~6月頃が適しています。
アロカシアは腐植質かつ、水はけのよい用土を好みます。手軽に植え替えをするのであれば市販の観葉植物用の用土でも大丈夫です。自分で配合する場合は赤玉土:腐葉土を7:3の割合を基本に、育てる環境などに合わせて調整してみてください。

植え替え手順は以下の通りです。

1.一回り大きな鉢を用意し、鉢底石を入れる
2.鉢の1/3まで用土を入れる
3.古い鉢からアロカシアを抜き、根の周りの土を取り除く
4.仮置きして位置を調整し、周りに用土を足す
5.水やりをたっぷりする
6.1週間は日陰で管理する

枯れる主な原因と対策

アロカシアは比較的丈夫な植物です。しかし間違った育て方をしてしまえば枯れることもあります。アロカシアが枯れる原因と対策をご紹介します。

根腐れ

根腐れは鉢内が常に湿った状態で起こりやすいです。
アロカシアをかわいがるあまり、頻繁に水やりをしてしまう方がいます。アロカシアは湿潤な環境を好みますが、鉢内が常に湿っていては、根が腐ってしまいます。最低でも土の表面が乾くのを確認してから水やりをしましょう。

水不足

アロカシアは湿潤な環境を好むので、土が乾燥してしまうと枯れてしまいます。
水やりのタイミングが分からない場合は、土に割りばしをさして確認する方法がおすすめです。割りばしを土にさした後に抜き、割りばしが湿っていれば水分があり、乾いていれば用土も乾燥しています。乾燥したタイミングで水やりをするとちょうどよくなります。
しかしあくまで目安の1つですので、アロカシアの調子をみて上手く調整しましょう。

害虫対策

アロカシアは比較的害虫には強いですが、ハダニには注意しましょう。
ハダニは乾燥した環境で発生しやすいです。適度に湿度を保つか、定期的に葉水をかけましょう。葉水をかけると乾燥を防ぐとともに、少量のハダニであれば水滴と一緒に流れていきます。
大量に発生してしまうと葉水では対処できないので、市販の薬剤を散布します。また予め予防効果のある殺虫剤を散布しておくのも効果的です。

増やし方

アロカシアは株分けで増やすのが一般的です。植え替え時に子株があれば株分けをしてみましょう。

株分けの手順は以下の通りです。

1.鉢から抜いたら、子株を切り離す。
2.親株と同じように植え付けをする。
3.水切れさせないよう、日陰で管理する。

子株は身体が小さい分、水切れにも弱いです。株分け直後は、親株以上に水切れに注意しましょう。

花言葉について

アロカシアの花言葉は、「仲直り」「復縁」です。
アロカシアの葉っぱはハートのような形をしていることが由来とされています。

風水について

アロカシアは成長が早いことから別名「出世芋」とも呼ばれます。この言葉からも分かるように、仕事運、出世運に効果ができます。これらの運気を上げたい場合は、北西方向に飾るとよいでしょう。

まとめ

アロカシアの育て方、増やし方、風水などについてご紹介しました。アロカシアは1鉢あるだけでエキゾチックな雰囲気が作れる観葉植物です。お気に入りの1株を育ててもよいですし、コレクションして飾るのもよいですね。機会があれば、ぜひアロカシアを育ててみてください。

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