観葉植物の育て方

スパティフィラムの育て方と種類について|水やりや置き場所 風水について

細い茎に、薄い緑色の葉、開花期になると白い筒のようなものがみられる素敵な観葉植物、それがスパティフィラムです。

白い筒のような部分は花のように思えますが、実は「苞(ほう)」と呼ばれるもの。不思議な魅力までたっぷりの植物です。

今回は、そんなスパティフィラムの基本的な育て方をお話します。

スパティフィラムの特徴と魅力

熱帯アメリカの暖かい地域が原産のサトイモ科の植物で、主に森の中の湿地帯に自生しています。

とても育てやすい観葉植物としても人気ですが

スパティフィラムの魅力は、綺麗な花のように見える白い仏炎苞とその中心と肉穂花序です。

サトイモ科の植物は花の周り囲うように仏炎苞がついています。

実際には、肉穂花序に小さな花を咲かせるのですが実際の花は小さくて見えません

スパティフィラムは、仏炎苞の純白さが美しく魅力的で、開花期によく見かけます。

ですが、花が終わった葉だけのスパティフィラムも観葉植物としては、存在感がありますが

柔らかい雰囲気でインテリアグリーンとしてもマッチしているのでお勧めです。

スパティフィラムの詳細

学名:Spathiphyllum

科名:サトイモ科

属名:スパティフィラム属

原産地:熱帯アメリカ

スパティフィラムの育つ環境

室内で育てる

風通しが良く、明るい場所に置くようにしましょう。

日照不足になると、花が咲かないことがあります。

年間を通じて室内で管理をする場合は、生育期である5月から9月頃には屋外の明るい日陰に出してあげると株が丈夫に育ちます。

室内で、明るさを確保できない場合は、植物育成用LEDライトなどで補ってあげましょう

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エアコンなどの風が直接当たる場所に置いてしまうと、急激な乾燥で株が弱くなるので注意してください。

室内でエアコンがない場合は、サーキュレーターなどで風を起こしてあげるといいです。

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室外で育てる

直射日光に当ててしまうと葉焼けを起こしてしまうことがあります。適度な遮光などができる場所か、明るい日陰で管理します。

スパティフィラムの育て方

明るさ

花を咲かせるには適度な明るさが必要になります。

室内で管理していると日照不足になりがちなので、気温が比較的安定する5月から9月頃までは日中は室外の明るい日陰に移動させてください。

日光を浴びた株は力強く育ち、体力を持つことができ、力強い葉をだし病害虫に対しても強くなりす。

ただし、室内で管理していたスパティフィラムを温度の高い日に突然、直射日光に当ててしまうと、葉焼けを起こしてしまいます。

室内から外に出す場合は、社交ネットなどで作った日陰での管理がおすすめです。

温度

栽培に適した温度は、15℃から30℃です。

最低温度は8℃から10℃ほどあれば越冬できますが、できるだけ15℃くらいには保つと良いでしょう。

あまりに低すぎると、株が弱まります。

温度が保てそうにない場合は、スパティフィラムごと、すっぽりと穴を開けた段ボール箱で覆う、二回りほど大きな鉢を用意して二重鉢にするなどの対策を行うようにしてみてください。

水やり

成長期である5月から9月は特に水やりは、こまめに行います。

ただし、鉢土が乾いたら、たっぷり、が基本です。鉢底から水が出てくるまで、水やりをしましょう。

秋から冬は乾かし気味にします。

年間を通じては、霧吹きで葉水を朝か晩、決めた時間帯に植物の観察もかねて行います。

葉の表と裏をにしっかりは葉水を与えましょう。

乾燥する時期には特にしっかりと葉水をしましょう。

乾燥を防ぐことで病害虫の予防にもなります。

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肥料

生育期には目安として2か月に一回、緩効性の化成肥料もしくは液体肥料を与えます。

与えすぎは根腐れを起こしてしまうことがあるので、注意してください。

5月から9月の植物が生育する時期に、与えます。

液体肥料は、既定の量を水に薄めて、水やりの際に一緒にあげてください

固形肥料を与える場合は、1ヵ月から1っか月半に1回鉢の隅に化成肥料を与えてください

植物の生育が緩慢になる10月から3月までは、肥料を控えるようにしましょう。

逆に根を痛めてしまう原因となります。

季節ごとの管理と注意点

春・夏

生育期に入る季節です。たっぷりと水やり(葉水を含む)を行い、日照不足にならないように管理します。

株が混雑していたら、株分けをしたり、枯れかかっている葉を整理します。

夏場は、直射日光に当てないようにしますが、風通しの良いところで管理しましょう。

秋・冬

少しずつ、生長が止まり、休眠状態に入ります。水やりは控えめにし、肥料も与えないようにします。

気温が下がる頃になったら、できるだけ気温差がないように暖かい場所に移動させるなどしましょう。

鉢替え

葉の色が悪くなったり、鉢底から根が出ていたら、鉢替え時です。

適した季節は、5月から6月頃。観葉植物用の土や水はけの良い土を用土にして、植え替えます。

株が混みあっていたら、株分けを同時に行ってみましょう。

スパティフィラムの主な品種と特徴

フロリブンドゥム・ミリアン

葉の真ん中にスッと走る白い線が美しい品種です。

メリー

苞の白さがとても美しいスパティフィラムです。

マウナ・ロア

苞の白の鮮やかさがとても目を惹く品種です。

フロリブンドゥム

苞の真ん中の棒状の部分が突出する、少し変わった印象のスパティフィラムです。

スパティフィラム・パティニ

小型のスパティフィラムです。置き場所が限られている場合、この品種を選ぶと良さそうです。

枯れる主な原因と対策

スパティフィラムが枯れてしまう主な原因の一つには、水やりのしすぎによる根腐れがあげられます。

植物を可愛がり過ぎることが原因ですが、これはけして悪いことではありません。

スパティフィラムは水が好きな植物ではありますが、鉢が乾く前に水やりをすると、根腐れの原因となります。

鉢の表面の土が乾くのを待ってから水やりをするように心がけてください。

また、植替えを行わない場合も、株が大きく育ったり、増えすぎたりして、根詰まりを起こしてしまい、結果として枯れてしまうことがあります。

鉢に対して、葉の数が増えていたら、時期をみて、植替えや株分けを行いましょう。

葉先が黒っぽくなって枯れてきたら、水切れの可能性があります。

黒くなった葉は切り取り、水を上げて様子をみます。

強い日射しに当たった時や、根詰まりの場合でも、葉先が黒く変色することがあります。

害虫対策

スパティフィラムが被害に遭いやすいのは

・アブラムシ
・ハダニ
・カイガラムシ

です。
ハダニはメスが一匹でも特殊な増え方で一気に増殖します。

カイガラムシは白い綿を被ったような害虫で、薬剤散布の効果があまり得られないほど、厄介です。

どちらも、風通しが悪い場所や乾燥してる場所に植物を置いていると付着し、増えてしまいます。

風通しの良い場所を選ぶことは害虫対策の一番最初に行うべき対策といえるでしょう。

また、こまめに、葉水を与えるようにしましょう。

ハダニは見つけたらすぐに洗い流すことが大切です。その後、薬剤を散布します。

カイガラムシは見つけたら歯ブラシやピンセットなどで害虫をそのまま駆除します。

こちらも、その後、薬剤を散布し、対策を行います。

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増やし方

株分けで増やします。

適した時期は5月から7月頃です。

葉の数が増えたと感じた時、鉢が小さくなった時、根詰まりを起こしている時には行いたい作業です。

根鉢を崩し、茶色くなった根を切り、古い土は落とします。

両手で割るように株を分け、観葉植物用の土や赤玉土、腐葉土、燻炭などをブレンドした用土などを用意し

新しい鉢に植え付けます。小さな株は複数まとめて植え替えても大丈夫です。

植え替え後は明るい日陰で管理します。

風水

陽の気を持っているため、運気を上げて邪気を払う効果が期待できます。

また、停滞した悪い気を流す効果もあります

花言葉

スパティフィラムの花言葉は

上品な淑女と、清らかな心です。

暖かくやわらかな印象を与えたい時に贈る観葉植物と覚えておくと良いかもしれませんね。

まとめ

スパティフィラムは条件が良いと白い苞を見せてくれます。

わが家のスパティフィラムは、育て始めて10年ほどになりますが、条件が良いようで、一年に1回は苞を付けてくれます。

置き場所は玄関先の明るく風通しの良いところですが、水やりはほとんど気まぐれ、肥料は液体肥料を薄めて与えています。

苞は咲き終わったら、緑色になってきます。その頃に根元部分から切り取って、葉水を多めに与えています。

植え替えは大きな鉢に植えているので、頻繁には行っていませんが、今のところは根詰まりはしていないようです。

葉の美しさももちろんですが、白い苞もまた、スパティフィラムの特徴の一つ。次はいつ、白い苞が見られるか、楽しみにしながら育てています。

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