観葉植物の育て方

ビカクシダ(コウモリラン)の育て方 水やりや置き場所、風水について

ビカクシダ(コウモリラン)

ビカクシダ(コウモリラン)の特徴

ビカクシダ(コウモリラン)は、個性的な葉の姿(チョット不気味な感じもしますが…)と育てやすさもあって、最近とても人気のあるシダ植物です。

自生地では、熱帯の森の中で、木や岩などに絡みついて生きる【着生植物】です。
室内で育てやすい植物なので、人気ですがさらに、鉢植えだけでなる、板や流木に巻き付けて壁に掛けるなど吊して育てることもできるので、ディスプレイの幅が広がって、インテリアグリーンとして人気が高いです。

ビカクシダ(コウモリラン)の葉は、【胞子葉】と【貯水葉】の2種類あり、それぞれに違った役割があり、貯水葉は、水分や養分を蓄えるため、木や岩に活着させるためのものと言われ、胞子葉は、シカの葉に似た葉で葉の裏側に胞子を付ける、繁殖のための葉になります。

葉の表面に白い粉の様に見える毛に覆われている種類がありますが、これは「星状毛」と呼ばれ、水分の蒸発を防いだり害虫から身を守り役割があるといわれています。

日本名のビカクシダ(麋角羊歯)という名前の由来の麋角とはヘラジカの角のことで胞子葉がヘラジカの角に似ているのでそのような名前がついたそうです

最近では、美容室やアパレルショップで、ディスプレイされているのをよく見かけるようになりました。
ビカクシダ(コウモリラン)の魅力は、やはり独特のカッコイイ葉姿がインテリアにインパクトを与えてくれますし、わりと室内でも育てやすいところだと思います。

ビカクシダ(コウモリラン)についての詳細

  • 科名:ウラボシ科
  • 属名:ビカクシダ属
  • 原産地:アフリカや東南アジア、オーストラリアなど熱帯地域

ビカクシダ(コウモリラン)の育つ環境

置き場所

【室内】

直射日光が当たらない風通しのいい場所においていただくのがおすすめです。

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熱帯に生息する植物ですので高温多湿を好みます。

エアコンが直接当たらないようにし、乾燥を避けるためこまめの霧吹きをしてください、

また、冬に乾燥の時期は、加湿器などで補ってあげることきれいな状態が保ちやすいです

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葉が綺麗に維持しやすく、害虫の浸食予防もできるのでお勧めします。

ある程度の耐陰性はありますが、室内で暗すぎる場所に置くと、だんだんと葉に元気がなくなりますので、室内の明るめの場所に置きましょう。

室内で明るさが保てない場合は、室内用の育成ライトを使われることもおススメします。

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【室外】

長時間直射日光の当たらない風通しのいい場所に置きましょう。冬に10℃を下回る場合は、耐えれませんので冬の間は室内の明るい場所においあげましょう

明るさ

明るい場所を好みますが、長時間直射日光に当たると、葉焼けしてしまいますので、半日陰やレースのカーテン越しの光がある場所がおすすめです。

暗すぎるとビカクシダ(コウモリラン)が弱っていき葉も徒長して、貧弱な葉になってしまいますので、室内でもなるべく明るいところにおいてください

温度

熱帯の植物になりますので、暑さには強いですが

冬は10℃以下の場所に長時間置かないようにし、なるべく室内で管理をするようにしましょう。

雪の降らない地域では、慣れれば、外でも越冬ではできますが、できれば室内の方が、葉をきれいに保ちやすいです。

ビカクシダ(コウモリラン)の育成

水やり

【鉢植え】

土が乾いてきたら下の穴からしっかり水が出てくるまでたっぷり上げてください。
貯水葉にもたっぷり上げてください。水をあげすぎるとカビの発生や病気の原因になったりします。土が乾いて2~3日してからの水やりでも枯れませんのしっかり乾いてから水やりをしてください

【板付け】

板付けの場合の水やりは、バケツやコウモリラン全体が水に浸かるくらいの容器に水をはって、水に漬け込みます。

しっかり水分がいきわたるように数十分そのまま漬けてください。水苔が乾いていない状態で、水やりの頻度を多くすると、カビの発生や病気の原因になりします。

乾いて2~3日してからの水やりでも枯れませんので水苔がしっかり乾いてから水やりをしてください。

【注意】つるしてある場合は、上の水苔が乾いていても、下の方の水苔は乾いていな場合がありますので、下の方の水苔がしっかり乾いているのを確認してください

コウモリラン板付け水やり

肥料

ビカクシダ(コウモリラン)は、肥料が好きな方の植物になります。

環境がある程度整って肥料を与えると、どんどん新芽を出して葉を増やしますし、株が力強く育ち、害虫や病気の防止につながります。

肥料を上げるタイミングは、成長期(春と秋)に上げてください。

液体肥料の場合は適切な濃度に薄め、水やりの代わりに2週間に1度程度与えましょう。

固形の緩効性肥料の場合は4月~10月まで鉢の端のほうに置くようにし、1ヵ月に一回交換します。

冬の時期、温度が低くて成長が止まっているときに、肥料を上げると栄養過多で逆に体調を崩しますので

冬は肥料を控えるようにしましょう

肥料ではなくメネデールなどの活力剤は光合成を促進しますので、年間を通して与えいただくと、元気な状態を保ちやすいです。

ビカクシダ(コウモリラン)の種類

コウモリランは、熱帯地域に分布しており、原種が18種類確認されています。

その中から、代表的な種類をご紹介いたします。

ただ、原種を元にして様々な種類が交配されハイブリッドの品種も多く出てきており種類はどんどん増えていってますので、すべての種類を把握するのは難しいですね!

プラティケリウム・リドレイ(P. ridleyi)

特徴

シワシワの貯水用が特徴的で、胞子葉がまさに鹿の角っぽくて人気の高い品種になります

育て方

風通しのいい場所を好みますので、風通しのいいところにおいてください
室内ではサーキュレーターを使われるといいですよ
東南アジア原産で寒さに弱いので、15度以下になったら室内管理がおススメです

プラティケリウム・ウィリンキー (P. willinckii)

特徴

胞子葉が細く長く垂れて、星状毛がぎっしりで白銀色に見える葉が、特徴的
コウモリランの中でも大型になる

育て方

東南アジア原産で寒さに弱め
15度以下になったら室内管理がおススメ
慣れていけば10℃以下でも枯れることはありません

プラティケリウム・ビフルカツム (P. bifurcatum)

特徴

コウモリランの中で日本で一番よく見かけるよく品種だと思います。
ほぼ同じ品種でネザーランドとがありますがほぼ同じでみわけるのが難しいです

育て方

とても育てやすい品種になります。
半日陰くらいの場所で、多少の水切れにも耐えることが出来、雪が降らない地域だったら慣れれ冬肥えもできます。

ビフルカツムビフルカツム

プラティケリウム・グランデ(P. grande)

特徴

東南アジア原産,「森の王冠」と呼ばれています。大きくなった姿のグランデはすごいインパクトがあってかっこいいですね!

育て方

コウモリランの中でも比較的丈夫ですので、一般的な育て方で大丈夫です
半日陰くらいの場所で、多少の水切れにも耐えることが出来、雪が降らない地域だったら慣れれ冬肥えもできます。

プラティケリウム・エレファントティス(P. elephantotis)

特徴

アフリカ原産、胞子葉がシカの角というより、像の耳に似ているということでよく例えられます

育て方

明るさが、他のコウモリランよりあった方がいいです。午前中しっかり直射日光にあたるくらいがおススメです。あと、寒さには強くないので、冬は、室内で管理してあげることをお勧めします。
水のやりすぎは、根腐れを起こしますので、しっかり乾いたのを確認してから水やりをしましょう
特に小さい株は根腐れを起こしやすいので注意しましょう

プラティケリウム・ワリチー (P. wallichii)

特徴

胞子葉、貯水用ともに大きな葉がインパクトありますね

育て方

育てるのはコウモリランの中でも上級者向けで、デリケートな種類になります。水やりのタイミングが重要であげすぎると、根腐れを起こしやすいようです

プラティケリウム・コロナリウム (P. coronarium)

特徴

東南アジア原産になります、大型になるタイプで、貯水用が丸い切れ込みが入り、冠のような形からコロナリウムという名前がついています。
胞子葉は、細く分岐して2mくらいの長さまで垂れ下がり独特の雰囲気があります。子株ができやすい特徴もあります。

育て方

土やミズゴケがしっかり乾いたら、たっぷい水やりをしましょう
半日陰くらいの場所で、多少の水切れにも耐えることが出来、雪が降らない地域だったら慣れれば冬肥えもできますが、できれば冬は室内で管理することをお勧めします。

プラティケリウム・ワンダエ (P. wandae)

特徴

育てていくと、かなり大きく成長していきます。大きくなったなったワンダエはすごい迫力です。
貯水葉は、前の方に出ながら上に向かって伸びていきます
胞子葉は細く垂れさがっていきます

育て方

風通しがとても大切です。
水のやりすぎは、根腐れを起こしますので、しっかり乾いたのを確認してから水やりをしましょう

プラティケリウム・ヒリー(P. hillii)

特徴

オーストラリアの原産になります。ビフルカツムとかなり似ているので混同されることもありますが、ビフルカツムと比べると丸みがあって、ずんぐりむっくりした感じになります

育て方

とても強い植物で、コウモリランの通常の育て方でしっかり育っていきます。

プラティケリウム・ビーチー (P. veitchii)

特徴

オーストラリア地方の原産で
星状毛がびっしりうまって白銀色をしていて細くシャープな胞子葉がかっこいいですね!

育て方

コウモリランの中でも比較的育てやすいです。
日照を強めにしてあげると、胞子葉がきれいに立ち上がっていきます

ビカクシダの花言葉

ビカクシダの花言葉は、【助け合う】や【信頼】です。

ビカクシダの自生しているところでは、木などに付着して他の植物とともに成長をしていますので、

助け合いやお互いを信頼し合って生きていくという思いが込められています。

ビカクシダの風水的効果

ビカクシダの緑色の柔らかく葉を広げる姿は、心を癒しリラックスの効果があるといわれてますし、人間関係をよくしていく効果もあるといわれています。

インテリアとしても人気が高いので、リビングにはお勧めです、オフィスなどに置かれて仕事中の一時の癒しとしてもお勧めですよ

追記:2022年5月

自宅で育てているビフルカツムとグランデが新芽を出したりし始めました

ビフルカツム


3月下旬位からベランダで管理をしているのですが、以前室内で育てていた時より、葉が短く引き締まった感じになってこれもまたいい感じです。
葉に力強さがあります!

グランデ


グランデはなかなか成長しませんが、胞子葉らしき葉が初めて出てきました
今年はもう少しボリュームが出てくれることを期待しています

追記:2022年6月

コウモリラン エレファントティスを購入!

園芸店で、板付されたエレファントティス(枯れかけ)が安くなっていたので、ちょっとチャレンジ心に火が付き購入!



株じたいは、根をしっかりと張っていて力強さを感じますが
貯水葉が結構ボロボロ、下の方は水ゴケも随分落ちている様子
胞子葉もあまりいい状態とは言えない

まずは、水ゴケを増して板につけなおすことにチャレンジしてみます。

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