部屋の片隅にさりげなくハンギングしているだけでおしゃれ感をアップさせてくれる 肉厚でかわいらしい見た目のディスキディア。
葉が立体的に垂れ下がる見た目が個性的で
その可愛らしい見た目は、観葉植物好きにはたまらないですよね。
ディスキディアは、茎がどんどん伸び、葉の数も多いので、
「育て方とか管理が難しそう…」
「結構手入れがいるんじゃない?」
と思われている方も多いはず。
しかし、ポイントを押さえておけば、意外と手間のかからない植物なので、初心者にも簡単に育てられますし、忙しい方でも管理が苦にならない程度の手間がかからない植物なんです!
今回は、初心者の方でも「こんな感じだったら自分にでも育てられそう!」と思ってもらえるよう、ディスキディアの育て方や管理方法について分かりやすくご紹介していきます。
ディスキディアについて
・学名:Dischidia
・科目:ガガイモ科
・属名:ディスキディア属
・原産地:東南アジア〜オーストラリアの熱帯地域
育つ環境
育てる場所選びは、日当たり・温度の2点に注意しましょう。
置き場所
ディスキディアは、夏の直射日光と冬の寒さに気をつける必要があります。
日当たりを好む植物ですが、夏の直射日光は強すぎて葉焼けを起こしてしまいます。
直射日光があまり当たらないところに置きましょう。
また、5℃以下になると枯れてしまうので、冬場はできるだけ暖かくなるところを選ぶといいです。
室内で育てる
日当たりを調整するため、レースカーテンなどで適度に遮光するのがベスト。ただ、光が不足すると葉がポロポロと落ちて弱ってしまうので注意が必要です。
また、葉の数が多いと蒸れやすくなり、腐る原因になるので、室内で育てる場合は風通しの良い場所を探してみてください。
室内で風があまり通らないようでしたら、サーキュレーターなどを使って、風を起こしてあげるのもおすすめです
室外で育てる
ディスキディアは冬の寒さに耐えることができないので、冬場は出来れば室内に移動させましょう。
どうしても室外じゃないと置けなければ、日当たりの良い場所に簡易温室を作って対策しましょう。
室内と同様に、直射日光が当たらないよう、すだれなどで適度な遮光を行ってください。
育て方
明るさ
1日の半分くらいの時間が日に当たるか、ひなたの半分くらいの明るさである「半日陰」で育てるのがオススメ。
ディスキディアは吊るし鉢でもおしゃれに飾ることができるので、軒下に吊るすなど工夫を凝らしてのも楽しみの1つです。
温度
熱帯地域が原産地なので、寒さには注意が必要です。
夏場は室外で育てていたとしても、冬場は室内に取り入れましょう。
水やり
体内に水分を蓄えることができるので、水やりは基本的に控えめで大丈夫です。
土が乾燥したと思ったら水やりをしましょう。また、水やりと同時に、霧吹きなどで植物全体を湿らせてください。
ディスキディアは空気中から水分を吸収します。
過度に水やりをしてしまうと根腐れを起こしてしますので、水のやりすぎには十分注意しましょう。
肥料
生育期である5〜9月ごろは、薄めた液体肥料を月1回程度であげてください。
多肥を嫌う植物なので、肥料は控えめで構いません。
季節ごとの管理と注意点
春・夏
生育期であるこの季節は、半日陰の風通しの良い場所で育てるのがベストです。
湿気の多い時期は、蒸れて害虫や病気の原因にもなりやすいです。
空気がこもらない場所に置いたり、剪定したりして、蒸れにくい環境を作ってあげましょう。
秋・冬
水のやりすぎに注意しましょう。この時期は休眠期に入るので、水を吸い上げにくくなります。
その状態で水をやりすぎると根腐れが起きてしまうので、この時期は1〜2週間に1回ほどのペースで水やりを行います。
それと同時に、適度な湿度は必要なので、霧吹きで植物全体に水をかけてあげるようにしてください。
ディスキディアの種類について
ディスキディア・ルスキフォリア(ミリオンハート)
女性に大人気のルスキフォリア。「ミリオンハート」の愛称で、可愛らしい肉厚なハート型の葉っぱが特徴的。
夏には小さな赤い花をつけるのも人気の秘訣です。
ディスキディアの中でも特にボリュームが出る品種で、ハンギングにして部屋に飾るだけでおしゃれさが格段にアップします。
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ディスキディア・ペクテノイデス(カンガルーポケット)
ぷっくりとした葉が特徴で、その形から「カンガルーポケット」と呼ばれて親しまれている品種です。
米粒状の赤い花もとても可愛らしく、大人気の品種です。
ディスキディア・ベンガレンシス
フレッシュさを感じさせるグリーンカラーの葉っぱを持ちます。
節と節が長く、まるでネックレスのように見えるので、部屋のおしゃれさを表現してくれるのが魅力的。
ディスキディア・ヌンムラリア
小さくて、ぷくっとした葉が特徴。茎がどんどんと伸びていくので、ハンギングで飾ることで魅力が増します。
小ぶりな葉っぱが好みであれば、この品種がオススメです。
斑入りのディスキディア・ヌンムラリア・バリエガータも人気のある品種です
ディスキディア・シュガーエメラルディ
シルバーグリーンのような個性的な色で楕円形の葉っぱが個性的。
肉厚な小さな葉っぱが連なっており、造花のような光沢も特徴です。
植替え方法
生育期である4月〜5月に植え替えを行ってください。寒さに弱いので、冬に植え替えるのは絶対にNGです。
根詰まりを起こしにくい植物なので、無理に植え替えはする必要はありませんが、より大きく育てたい時は、ひとまわり大きい鉢に移してみるのがオススメ。
用土は、水はけの良い土を使ってください。市販のものであれば、観葉植物用か多肉植物用の土を使うといいでしょう。
枯れる主な原因と対策
水のやりすぎ、水不足、光不足が主な枯れる原因です。
季節に応じて水やりの頻度と量を変えましょう。日当たりが悪いと植物が弱ってくるので、日当たりも大事です。
季節ごとの水やりの頻度や量、適度に明るい場所で育ててあげると枯れる心配はそこまでしなくても大丈夫な植物です。
最低限のディスキディアの特徴さえ掴んでおけば大丈夫ですので、この記事に書いている特徴を押さえておきましょう!
害虫対策
葉や茎に寄生するカイガラムシに注意してください。
「早期発見」、「すぐに退治」がポイント。カイガラムシは小さい虫ですので、じっくり観察しないと発見が難しいかもしれません。
発生しやすい夏場には、週に1,2度程度は、よく観察して虫がついていないかチェックしてみてください。
もし虫を発見した場合、殺虫剤をかけるか、歯ブラシで丁寧にこすって落としてみましょう。
ただし、成虫になると殺虫剤が効かなくなるので、こすり落とすしかありません。
カイガラムシは、「風通しが悪い、暗い、埃っぽい」環境を好みます。特に室内で育てる場合は、風通しと明るさには注意してください。
休眠状態になる冬場には強めの薬剤が使用できるので、スミオチンやオルトランなどの殺虫剤を使って予防するのもオススメです。
増やし方
増やし方は「挿し芽」が一般的。根が出てくる葉の付け根を少しだけ残し、10cmほどの長さで茎を斜めにカットします。
先端に近い半分の葉だけ残し、残りの葉は取り除きます。半日ほど根っこを水につけ、切断面に発根促進剤をつけるとあとは植えるだけ。
植える時、直接土に挿してしまうと断面が傷ついてしまう恐れがあるので、細い棒などで先に穴を軽く開けてから挿すようにしましょう。
花言葉
ディスキディアの花言葉は「平和」
ミリオンハートなど、ハート型の葉っぱの品種があることが由来です。
和やかでいつも通りの生活を見守ってくれる存在として、花言葉を添えて大切なひとにプレゼントするのも素敵ですね。
風水
バランスの良い人間関係を構築する運気をアップさせる植物だとされています。
観葉植物の風水は、良い気を呼び寄せる役割があると考えられています。
人の悩みのほとんどは人間関係によるものだと有名な心理学者のアドラーも言っています。
ディスキディアを部屋に飾ることで、良い人間関係を築く運気をアップできると良い人生が歩めそうですね。
まとめ
今回は、ディスキディアの育て方や管理方法、品種などについてご紹介しました。
設置をするときに明るさや風通しについて少し考える必要はありますが、それができてしまえば水やりのタイミングや気温について気をかけるだけ。
意外と簡単な植物だということが分かっていただけたのではないでしょうか?
1つ飾ってあるだけでお部屋の印象がガラッと変えるほどの存在感のあるディスキディア。
植物を育てた経験があまりなくても、ぜひチャレンジしてみてくださいね!