色鮮やかな深緑でつやのある葉が美しいコーヒーの木は
観葉植物としても、定番で人気が高いです。
コーヒーの木は正式には「コーヒノキ」と言い、
世界中で飲まれているコーヒーと、観葉植物のコーヒーの木は同じコーヒーの木です。
コーヒーの木は、白い花が開花後に葉の根元には真っ赤な小さい実を群生させます。
この実が完熟すると、さくらんぼに見えることからコーヒーチェリーと呼ばれています。
そして、この実から果肉を取り除き、種子だけにしたものがコーヒー豆です。
今回は、そんなコーヒーの木の魅力や育て方についてご紹介したいと思います。
コーヒーの木についての詳細
学名:Coffea arabica
科名:アカネ科
属名:コーヒーノキ属
原産地:エチオピア
コーヒーの木が育つ環境
初心者でも育てやすいコーヒーの木ですが
もともと熱帯性の植物で温かい環境を好みます。
季節ごとに置き場所を変え、適度に日光を当てて育てられるような、日当たりの良いところに置いて育てます。
室内で育てる場合は、長く楽しむためにも直射日光を避け、葉が日焼けしないように工夫が必要です。
室外で育てる場合は、レースのカーテンを利用して直射日光を避けた風通しのよい場所を探しましょう。
コーヒーの木の育て方
置き場所
生長した株は少し耐陰性が下がるので、できる限り明るい場所で育てます。
ただ、急に直射日光に当てると、葉が焼けてしまう場合があります。
なので、半日陰の場所から、徐々に日の当たる場所に慣れさせていくようにするといいです。
午前中のみ直射日光で午後半日陰の環境があるとベストです。
温度
コーヒーの木は耐寒性が弱いので10℃以下の環境の場合、ほとんどの株が弱ってしまいます。
秋から冬にかけては、温かい室内での管理をしましょう。
室内で管理する場合、風通しを良くしてあげるとこが大切です。
水やり
コーヒーの木は、水が好きな植物です。
春から秋の場合は土の表面が乾いたら、たっぷりと水をあげるようにします。
植木鉢の底から、水があふれ出るくらい水をあげてください。
冬の場合は、コーヒーの木が休眠期に入るので土の表面が乾いて3~4日経ってから水をあげます。
根枯れしないよう、水のあげすぎに注意しましょう。
コーヒーの木に関して、水やりの基本は土の表面が乾いてからです。
水やりとは別に、全体に葉水を行うようにしましょう
葉水をすることで、葉がきれいな状態を保てますし、防虫対策になります。
肥料
肥料はコーヒーの木が元気に育つためには必要不可欠です。
生長期である5月~9月には、固形の緩効性化成肥料を2ヶ月に1回撒きます。
株の生え際から少し離れた位置に置いて、水やりで徐々に土に溶け込んでいくようにしましょう。
肥料濃度を急激に高めることなく、じっくりと効果が持続します。
葉の色があせているときは速効性のある液体肥料を与えると効果が出やすいでしょう。
ただし、鉢の植替え後や盛夏、生長期ではない冬場は肥料をあげる必要はありません。
季節ごとの管理と注意点を知っておこう!
春
生育期に入ります。
冷え込みの心配がなくなる5月以降は外で育てても問題ありません。
日当たりの良い場所を選んでおきましょう。
ただし、気温が夏日かのような日は、葉焼けすることもありますので注意が必要です。
春から肥料をあげていきます。
夏
温度が上がってきて、コーヒーの木がどんどん成長をしていく時期です。
水切れを起こさないように、水やりを細かく行うようにしてください。
急に直射日光に当たると葉が焼けてしまうので、直射日光を避けた場所を選びましょう。
遮光下に置いておくと安心です。
また、コンクリートの上に直接置く場合は、
照り返しで鉢内が蒸れてしまう場合があるので
台の上に置くなどしてあげると鉢底にも風が通るのでおススメです。
秋
気温が少し下がって過ごしやすい気温になれば日光に当てるようにします。
ですが、夕方の西日だけのひかりだと、葉焼けを起こしますので、できれば午前中の日光に当てるようにしてください
外で育てていたコーヒーの木は、11月頃には室内管理に変えて、室内での環境に慣れていくようにしてください
冬
10℃以下の気温や窓辺の寒さに弱く耐えれないことが多いので、必ず室内で育てます。
また、室内でも防寒対策をしてあげると元気に過ごすことができます。
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コーヒーの木の植え替え方法
コーヒーの木は、根の生育がかなり盛んです。
根詰まりを防ぐために1~2年に1度は植え替えが必要です。
5月から7月が植替えに適しています。
気温が下がり始める秋から冬は生育が鈍るので、あまりおすすめできません。
コーヒーの木を鉢から抜いたら、根の土を優しく揉み落とし、新しく一回り大きな鉢に植え替えましょう。
その時、新しい鉢の底にはネットを敷き赤玉を敷いておきます。
また、黒ずんでいる腐った根は剪定バサミで切ってください。
鉢の中心に植物を置き、根を傷めないよう配慮しながら土を足します。
土の表面を割りばしでつつき、根の隙間まで土をなじませてください。
最後に鉢の底から流れ出るくらいたっぷりと水やりをしたら植え替え完了です。
コーヒーの木が枯れる主な原因と対策
育てやすいコーヒーの木ですが、下記のように茶色く枯れることがあります。
・葉先が枯れる
・葉全体が茶色くなる
・茎が茶色くなる
原因は様々で主に次のことが考えられます。
・気温が低い
・根詰まりをしている
・しばらく植え替えをしていない
・直射日光の浴びすぎ、もしくは日照不足
・水の与えすぎ、もしくは与えなさすぎ
・害虫による被害
・乾燥が激しい
などがあげられます。
1つずつ原因の可能性をチェックして、育て方を改善することで枯れる原因を取り除きましょう。
根詰まりを起こしてしまっている場合は、傷んだ部分の根をカットし、新しい土への植替えを行います。
害虫対策
コーヒーの木は、害虫や病気の被害を受けやすいと言われています。
放っておくと枯れてしまったり、家の中に虫が発生するので毎日小まめにチェックしましょう。
カイガラムシやハダニは、コーヒーの木の栄養分を吸い取り弱らせてしまいます。
カイガラムシは、貝殻のようなものが葉にくっついており発見しやすいです。
見つけたら、要らない歯ブラシでこすり落としましょう。
ハダニはシリンジで防止しましょう。
その他にアブラムシやうどんこ病などは、専用の駆除剤がありますので見つかったらすぐに駆除しましょう。
苗の増やし方
コーヒーの木は、挿し木で苗を増やすことができます。
5~8月が生長が盛んなので、その時期に挿し木をするのがおすすめです。
枝を先端から10cm前後に切り、コップに水を入れて数時間浸けておきます。
鉢には植替え時と同様に土を準備しておきましょう。
枝の切り口に発根促進剤をつけて土に挿したら、水をたっぷりあげてください。
根が十分に生えたら、一回り大きな鉢に植え替えをします。
あとは、通常のお手入れをして育てていきます。
コーヒーの木の花言葉と風水
コーヒーの木には、「一緒に休みましょう」という花言葉があります。
リラックスタイムに飲むコーヒーにぴったりの花言葉です。
この花言葉と、育てやすさからプレゼントにされることも多いそうです。
風水では、コーヒーの木は緑の葉が下向き生えることから、「陰の気」を発しているとされています。
人の気持ちを落ち着かせる効果やリラックス効果が高いとされているので、リビングや寝室、オフィス事務所などに置くことをおすすめします。
また、下向きに葉が生長する観葉植物は悪い気を鎮める力があるとも言われているので、ぜひコーヒーの木を飾ってみてはいかがでしょうか。